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“センスは知識からはじまる” 読了

2023年1月31日 book

こんにちは。
初めてブログを書きます。
現在WEBデザイナーとして企業に就職を目指している あいり と申します。
どうぞよろしくお願いします。

センスは知識からはじまる

グッドデザインカンパニー代表 水野 学先生の著書
“センスは知識からはじまる”を読了したので、感想を書きます。

センスは限られた人だけが持つ、才能のようなイメージがありましたが、
読み始めて早速、豊富な知識がセンスにつながるということが書かれていて、
タイトルに納得しました。

“普通”を知ることで、いいものが作れるということ

“普通”という定規がないと、それよりこだわりのあるものや、いいものは作れないから、
日頃から身の回りの情報・新しい知識を取り入れて、その業界の”普通”を知ることが重要だということを教えられました。

知識・情報があるかないかで全然違うデザインになる

こちらの本ではさまざまな具体例が書かれていて、
第三のビール缶のデザインの話では、ターゲットの想いが上手にデザインされているから、
いつまでも長く売れる商品になっているということを感じました。
ファッションについての話は、自分の個性や体型などの情報・知識がある人と無い人の比較がされていて、
知識や情報が無いと、”なんか良い” にならないという理由が、はっきりわかりました。

“なんとなくいい” に詰まっている

顧客が商品を選ぶとき、理由を深く考えて選ぶより、”なんとなく”選んでいることが多いと思いますが、
その”なんとなく良い”に導くために、たくさんの思考と知識と情報が詰まっていて、
選ばれる商品のその裏で動いている方々の凄さを、再認識しました。

著者ご自身がブランディングされた”フランダースリネン”の経緯は、
商品の特徴だけでなく、その商品の生まれた地方のこと、ペルソナ層、
“普通”の人がイメージができる(その商品をなんとなく思い浮かぶ)言葉を使い、
その地方に親しみのあるフォントやマークを使うなど、掛け合わせて、
ブランディングからデザインをされていく様子が書かれていて大変興味深かったです。

“そのものらしさ”をデザインする

そして売れるものに必ずある”シズル” 、「そのものらしさ」も、
デザインする上で、必ず取り入れるということ。

いずれは、その商品の良さを伝えるためのキャッチコピーを、
理由を明確にしながら考え提案していけたらいいなぁと、私自身の夢も広がりました。

私はこれからもデザイナーを目指す限り、
そのデザインをした理由を一つ一つすべて
明確に答えられるよう鍛えていきたいです。
“感覚”でデザインは絶対しないように、心がけます…。

“幼児力”を高めること

最後に書かれていた、
日常からちょっと抜け出す旅も、新しい発見の宝庫ということ。
知識を吸収するには、こどものような「好奇心」が大事だということ。
驚きで覚えた知識は、なかなか忘れない、と書かれていてまさにそうだなぁと感じました。
大人になってからこそ、この「好奇心」は忘れやすいので、
日々の生活で、意識して取り入れていきたいです。

まとめ

この本を読んで、改めてデザイナーの仕事は、
顧客やクライアントが気づいていないような想いを汲み取り、
創造する、イメージと合わせていく力が重要な仕事だと感じました。
そのためには豊富な知識が必要になってくるので、
全く知らない業界の話を聞きに行ったり、
自分が興味のない分野の本を読んでみたり、
それを選んだ理由を考えたり、
“考える” 思考を止めずに進んでいきたいと思いました。
この本に出会えて、本当によかった!です。


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